2013年9月23日月曜日

ロゼストオーダーメイドスーツ Vol.33

オーダーメイドでスーツやジャケットをお作り頂く際に是非ともこだわって頂きたいのが「ボタン」です。

特に色目のあるジャケットの場合はボタンの色や素材によって印象が随分と違って見えるものです。
せっかくこだわって選んだ生地にはこだわりのボタンを付けたいもの!当店では様々な種類のボタンをご用意しております。



素材としてはホーン(水牛の角)・コロッツォ(椰子科の実)・シェル(高瀬貝や蝶貝)の3素材をご用意しております。最近では上記の天然素材に似せたプラスティック製のボタンも氾濫しておりますが、経年変化もなく、耐久性にも劣りますのでロゼストでは取り扱いしておりません。

ではそれぞれの素材の特徴ですが・・・

ホーン
カラーはブラック~グレイ、飴色っぽいものからベージュが一般的です。仕上げによって光沢を出す事もでき、光沢感は使用とともに増していきます。色に関しては経年による変化はほとんど見られません。素材的に重厚感を感じさせる為、一般的にはスーツに使われる事が多いタイプです。ホーンにも様々な形、厚さがありますので素材との相性やお好みによってお選び頂けます。
下記は当店で取り扱いしておりますホーンボタンの一部になります。

ロゼストオリジナルとして別注作成している
ホーンボタンです。周りの盛り上がりが少なく、
底部のふくらみは浅めに仕上げています。
少しモダンな雰囲気の漂うボタンです。













上記と同じくオリジナルです。珍しいホワイトホーン!
コットンやリネンスーツ、ジャケットにマッチします。













中心部は艶消しとし、ボタン周囲だけ光沢仕上げとしたタイプ。底部はフラットに近い仕上げ。
落ち着いた雰囲気でダークスーツにマッチします。













上記と似ていますが、こちらは全面光沢仕上げで中心部が一段下がったデザイン。ダークな色目とホーンならではの飴色がミックスされたクラシックな雰囲気。
ダークスーツはもちろん、ネイビーやブラウン系のジャケットにもおススメです。











こちらもミックスホーンですが、中心部がかなり掘り下げられており、ボタン自体の厚みもかなりのものです。ツイードやカシミア等のボリューム感のある生地との相性が良いボタンです。













綺麗なグレイのボタン。ホーン素材でこのような色目はかなり珍しいのではないでしょうか。
全体的に薄く作られ、底部はほぼフラットです。
ライトグレイのスーツやジャケット、ベージュ系のジャケットのアクセントにも良いかも知れません。














コロッツォ
椰子科の実から作られたボタン。特徴は染色が容易なので、様々なカラーのものがチョイス出来る事。また光沢感も様々で触った時の温かみのある感覚はホーンやシェルでは得られないものです。
難点はものによっては経年変化で変色する恐れがある事。染めているのである程度は仕方ないかも知れませんが気になる方は避けられた方が無難かも知れません。
スーツ、ジャケット問わずお使い頂ける汎用性の高い素材と言えます。


十分な厚みを持ち、底部はかなり膨らみを持たせた形状になっています。伊No.1スーツメーカー、アットリーニが好んで使用するものと同一のクオリティです。













中心部がかなり凹んだ形状の面白いボタンです。サイドの厚みもかなりありますので、カジュアルっぽい素材感のジャケットにマッチします。














中心部はマットな仕上げ、周りのみ光沢感を出した仕上げです。底部はフラットに近く、ボリュームを抑えたデザインになっています。
写真のような綺麗な中間色はコロッツォならではの魅力と言えます。












はっきりとしたエッジがなくヌメッとした仕上げが
面白い。ボタンの厚みも薄めで優しい雰囲気。
ヘビーコットンやコーデュロイ、ツイードなど冬場のウォーミーな素材にマッチします。














シェル
高瀬貝や蝶貝などを使っているため、基本的に天然の光沢があります。カラーも白~グレイ、ベージュ~ブラウンが基本ですが、近年では染色によりダークカラーに仕上げたものも存在します。
その清涼感を感じさせる見た目から春夏のジャケットに使われる事が多い素材です。欠点は割れたり欠けやすい事と、クリーニングの溶剤によっては光沢感がなくなってしまう場合がある事です。


定番的な真っ白のタイプ。
これはやはり夏のコットン、リネン素材が王道ですが、ジャケットだけでなく素材によってはスーツに付けられても良いかと思います。













ホワイトからグレイにかけての天然のグラデーションが美しいタイプ。近頃ロゼストではホワイト一色よりこちらをお選びになられるお客様が多くなっています。





ボタンはジャケットの中で唯一アクセサリー的な要素があるパーツです。
デザインがクラシックなジャケットこそディテールでこだわりを見せたいものです。