2013年9月4日水曜日

ロゼストオーダーメイドスーツ Vol.24

当店でお取扱いさせて頂いております英国生地を8回に渡ってご紹介させて頂きました。
本日からはイタリアの生地メーカーを数回に渡ってご紹介していきたいと思います。

まずイタリアと言えば・・・ご存知「Loro Piana」社

その歴史は1924年にピエトロ・ロロ・ピアーナがテキスタル会社を創立したのが始まりです。
以降イタリアの伝統的な家族経営を貫き、イタリアのテキスタイル生産の中心地、ピエモンテ州にて原材料の良さを最大限に引き出した生地を生産しています。

「Loro Piana」の一番の特徴は、紡績メーカーから原毛を購入し自社工場で服地を織るというミルの域を超え、糸の原料である繊維の生産から紡績、服地の生産までを全て自社内で行う自社一貫体制のスタイルをとっている事です。
他にもこの業態をとっているメーカーはありますが、他社が大量生産の薄利多売に走る中、「Loro Piana」は一貫して最高級の原料から最高級の製品を作り出す事にこだわり続けているのです。

更に最高級の生地として世界中で評価を確立した後、1980年代に入ると自社ブランドを立ち上げ、アパレルの分野に進出。1993年にニューヨーク、続いてミラノ、ヴェネチアそして東京と、世界の主要都市に次々と直営店をオープンさせています。更に2006年にはインテリア部門へも進出。ライフスタイルをトータルにプロデュースできるラグジュアリーブランドとして他の生地メーカーとは一線を画す存在となっています。。

生地の特徴はまず柔らかな風合いと高貴な艶感。英国生地にはない繊細で女性的な色気とでも言いますでしょうか、思わず触れてみたくなる様な雰囲気を醸し出しています。世界中で生産されているメリノウールSuper100'sの30~40%を「Loro piana」社が買い付けているというエピソードに代表される様に、細番手の生地には特に力を入れています。

中でもお勧めのクオリティは・・・

TASMANIAN
「Loro Piana」の名を一躍世に知らしめたのがタスマニアンウールです。これはオーストラリアのメリノ羊から採れる最高品質のウールの中でも16マイクロン、すなわちSuper150'sの原毛だけを選りすぐったものです。この希少なメリノウールを惜しげもなく使い織られた生地は、オールシーズン対応できる高い吸湿性と持続的な発散作用により水分を大気へ放出することが出来ます。
更に浸透性がよく、いつまでもその生地の高級感を持続させることです。その高級感、風合い、光沢はこの生地だけが持つ唯一無二の存在と言えます。


WISH Super 170's
優れた生地を作る決定的な要素は優れた原料です。
オーストラリアのファインメリノウールの中でも、15マイクロンというとても考えられない細さで織り上げられた原毛から織られたカシミアのような滑らかな手触りが特徴です。1メートル当たり270グラムという軽さも美しいドレープを描き、着心地も軽くシーズンを問わず1年を通して着用出来ます。